ALAサイエンスフォーラムとは
5-AminoLevulinicAcid（ALA：5-アミノレブリン酸)は、今から36億年前の原始の地球に生まれ、生命の誕生に関与したといわれているアミノ酸です。生命活動を活性化させるはたらきがあることから、”生命の根源物質”とも呼ばれています。
アミノ酸というと、タンパク質の元になる原材料と思いがちですが、ALAはタンパク質ではなく、血液（のヘモグロビン）や葉緑素（クロロフィル）の原材料となるアミノ酸で、このようなはたらきを持つアミノ酸はALAのほかにありません。
近年バイオテクノロジーを元にした微生物発酵法により量産が可能となったことで、ALAの技術応用に多方面から注目が寄せられています。
20世紀型の大量消費社会が生み出した負の遺産ともいえる今日の環境問題（地球温暖化、食糧問題）の解決は、21世紀を生きる私たちに与えられた大きな課題といえます。ALAは光合成を促進し、低温や劣悪な土壌環境でも植物を生長させ収量を増やすことから、地球温暖化問題、食糧問題を解決できる可能 性を秘めています。環境・植物領域以外でも、最近では美容・健康食品・育毛などのヘルスケア領域での応用研究も活発に進められています。また、一部癌の診断や光力学的治療などの研究も進められています。ALAの応用分野のすそ野は今後も広がっていくものと思われます。
「ALAサイエンスフォーラム」は、環境・植物領域、ヘルスケア領域ともに、幅広い研究者、有識者の方々に参画いただき、
①ALAを使った研究の促進
②地域や研究機関、各種団体との共同事例の開発
③これら研究や取り組みに関する情報発信
などの活動を通じて、社会に寄与することを目的に発足するものです。