ALAとは - ALAサイエンスフォーラム

ALAとは

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“生命の根源物質”ALA

ALAとは、5-AminoLevulinicAcid (5-アミノレブリン酸)の略称*1で、すべての動植物の生体内に含まれる天然アミノ酸。植物では葉緑素(クロロフィル)、ヒトや動物では血液中のヘモグロビンやその原料となり、生命活動を支える大変重要なアミノ酸です。
近年の研究により、ALAとミネラル(Feなど)をバランス良く同時にとりいれることでの、さまざまな有用性が確認されています。

植物への働き
植物にALAと微量のミネラルを与えると、葉緑素(クロロフィル)が増加し、光合成が促進されます。ALAを使用することで、光合成に必要である十分な日照が得られない、暑さ・寒さ、塩分を含んだ土壌、水の不足など、植物にかかるさまざまなストレスに対しての耐性が向上。その結果、園芸では大きくたくさんの花を咲かせ、菜園・農業では収穫量や糖度がアップするなど、質・量共に向上が期待できます。
また、植林での定着率が上がるため、沙漠地帯や塩土壌など、植物にとって厳しい環境条件での緑化にも貢献できると注目されています。

ヒト・動物への働き
ALAは細胞内のミトコンドリアの中に存在し、Fe(鉄)と結びついてヘムとなり、血液中のヘモグロビンなどの原料となります。
ALAを体内に取り入れることで、ミトコンドリアが活性化されて代謝が活発になり、体温の上昇が起こります。その結果、免疫力向上や内臓脂肪の蓄積抑制、育毛などさまざまな働きが期待できます。

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広がるALA機能性研究の理由
これまで、ALAは化学合成法で製造されていました。しかし、原料からALAを作り出すまでに多くの手間とエネルギーを必要とし、反応の効率も悪かったため製造コストが高く、研究用試薬などの限られた用途にしか利用できませんでした。

長年の研究成果により、ブドウ糖を原料にした光合成細菌という微生物を使い、酒・しょう油などと同じ発酵法によって、従来よりも安価で大量のALA製造を実現。ALAの供給体制が整ったことで、肥料をはじめさまざまな分野へのALAの供給が可能となり、機能性に対する研究も世界中で行われるようになりました。今では、数多くの分野でその有用性が明らかになり、大きな期待を寄せられています。

*1 ご注意:「アルファリポ酸(αリポ酸)やアラニンも「ALA」または「Ala」と表記されることがありますが、これらは「5-アミノレブリン酸」とは異なる成分です。

 

ALAの機能

【もっと詳しいALAの働きについて】

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