第1回マスコミセミナー「緑と食を豊かにするALAとその可能性」 - ALAサイエンスフォーラム

第1回マスコミセミナー「緑と食を豊かにするALAとその可能性」

⇒ マスコミセミナー

はじめに

ALA(5- アミノレブリン酸)は、36億年前の原始の地球に生命と共に誕生し、生命体の維持に必須の物質になったことから”生命の根源物質”とも呼ばれ、血液中のヘ モグロビンや葉緑素の原材料となる唯一のアミノ酸です。近年、バイオテクノロジーによる微生物発酵法が開発されて量産が可能となり、ALAが秘める応用技 術に多方面から注目が寄せられるようになりました。20世紀は、私たちの生活を非常に豊かにすると同時に、大量消費社会が生んだ負の遺産ともいえる、様々 な環境問題の要因を作った世紀でもあり、これらの問題の解決は、21世紀を生きる私たちに与えられた大きな課題といえます。

「ALA サイエンスフォーラム」は、環境・植物領域において、植物の活性化を通じての農業・緑化などへの貢献を、そして、ヘルスケア領域において、生体機能を維持 する作用を通じて、高齢化社会への貢献を目指し、代表の東京大学名誉教授・松本聰先生を中心に、幅広い研究者、有識者の方々に参画いただき、①ALAを 使った研究の促進②地域や研究機関、各種団体との共同事例の開発③これら研究や取り組みに関する、情報発信および共有などの活動を通じて、社会に貢献する ことを目的に発足致しました。

注目の光合成を支えるアミノ酸 ALA が地球を救う

2008 年10月31日(金)ホテルニューオータニ「翠鳳の間」にて開催致しました、第1回目となるセミナーでは「緑と食を豊かにするALAとその可能性~注目の 光合成を支えるアミノ酸ALAが地球を救う~」と題し、ALAのはたらきの中でも、光合成を促進し、低温や劣悪な土壌環境下でも植物を生育させて収量を増 やすという力をテーマに、当フォーラムにご参画いただいております4名の先生方より、地球温暖化問題、食糧問題の改善に向けて、国内外で意欲的に展開され た環境・植物領域における研究成果を発表いただきました。

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参加パネリスト

●研究テーマ 光合成を支えるアミノ酸ALAとは
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竹内安智 宇都宮大学名誉教授
1965年宇都宮大学農学部農芸化学科卒業。75年東京大学にて農学博士を取得。87年~88年文部省在外研究員として米国にて研究、87年には宇都宮大学農学部教授に就任。88年より東京農工大学大学院連合農学研究科の教授を兼任。2007年定年退職し、名誉教授となる。専門は植物・雑草の生態生理など。国際寄生植物学会功績賞(07年)をはじめ、多くの賞を受賞。現在は雑草制御や植物成長促進の研究をおこなう傍ら教育・社会活動にも力を注いでいる。

●研究テーマ ALAのある毎日がくれる、豊かな時間
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深町貴子 東京農業大学短期大学部非常勤講師
東京農業大学にてバイオセラピー論および園芸療法を教える。教育・福祉施設の園芸活動プログラムや集合住宅におけるコミュニティーガーデン支援などをおこなう。(有)タカ・グリーン・フィールズ専務取締役。グリーンショップ「GREEN LIFE TAKA」(神奈川県川崎市多摩区)オーナーを務める傍ら、テレビや雑誌などでも活躍中。主な著書に、深町貴子のECOガーデン「ベランダですずなり野菜」「すずなり野菜の知恵袋」など。

●研究テーマ 広島湾再生に向けた、ALAの可能性
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佐々木健 広島国際学院大学教授
1949年広島県呉市生まれ。72年広島大学工学部醗酵工学科卒業。3年間の酒造会社の勤務を経て、広島大学大学院工学研究科博士課程修了、広島電機大学(現広島国際学院大学)教授となる。生物工学・環境化学を専門とし、排水処理や水環境改善に取り組む。環境化学についても長年研究を重ね、現在は広島湾再生に向けて水質浄化に関する実験に尽力している。主な著書に「廃棄物のバイオコンバージョン」など。

●研究テーマ 海外におけるALAの広がり
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井上秀次郎 コスモ石油株式会社 ALA事業センター長
1988年米国ケンタッキー州立ルイビル大学修士課程修了(Master of Science)。建設会社を経て92年コスモ石油(株)入社。2006年の海外事業部発足よりALA配合肥料事業プロジェクトの指揮を執り、2007年海外事業部アグロビジネスグループ長就任。08年よりALA事業センター長を兼務して同社のALA事業を統括する

●研究テーマ ALAがもたらす地球環境・食糧問題改善への可能性
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松本聰 東京大学名誉教授
1971年東京大学大学院農学研究科農芸化学専門課程博士課程修了。農学博士。2002年東京大学大学院農学生命科学研究科教授を定年退官。現在は、(財)日本土壌協会・会長。世界の問題土壌(塩性土壌、荒廃土壌)や地球環境問題の修復に向けての研究に専念。05年に受賞した環境功労賞をはじめ、多くの賞を受賞。「土壌圏と地球温暖化」(共著)名古屋大学出版会(05年)など著書多数。

 

詳しいセミナーに関する情報をご入用の方は下記セミナーレポートをダウンロードしてください。

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